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  平成16年(2004年)11月10日水曜日

 大町市出身で石原プロモーションに所属している俳優の渡邉邦門さん(21)が17日から5夜連続で放送となる、テレビ朝日45周年スペシャルドラマ「弟」でデビューする。WOWOW映画での刑事役や来年のNHK大河ドラマ出演も決まっており、大町出身俳優のスターヘの飛躍が斯待されている。
 渡邉さんは、石原プロモーションが「二十一世紀の裕次郎を探せ」を合言葉に、2000年夏に実施した新人オーディションの「一億人の心をつかむ男」で、約5万2000人の応募のなかから、準グランプリに輝いた。当時の黒部の太陽フェスタ実行委員会や母校の生徒、所属していた少年剣道クラブなどが応援活動を展開し、一般投票でも支援の輪が広がった。
 その後石原プロモーションに入り、4年を経て晴れのデビューとなった。「弟」は東京都知事の石原慎太郎さんの原作で、弟の故石原裕次郎さん没後10年の1996年に出版した同名のベストセラーが原作。兄弟の幼少からの思い出と青春、それぞれの歩いた道などを描く。
 渡邉さんは原作者の石原慎太郎さんの15−17歳までの青春時代を演じ、第一話のナレーションも担当する。その後の慎太郎さんは、長瀬智也さん、渡哲也さんが演じる。ドラマは今年春から夏にかけて大町市内や松本市の信州大学附属病院、あがたの森公園でもロケを行い話題となった。「黒部の太陽ロケ」の場面では若一王子神社の神官も出演した。
 渡邉さんは、このほか、12月24日に放送予定のWOWOW映画「宿命」の佐々木刑事役、来年のNHK大河ドラマ「義経」の平清宗役などに出演を予定している。母親の充子さんは「大町の皆さんに心配していただき、親としては黙って支えてやることしかできませんでした。これからも一層頑張ってほしいと思っています。応援をよろしくお願いします」と話していた。
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